2025.05.15

ビジネス戦略とデザイン経営

複雑な課題、デザイン思考だけでは足りない?私たちが実践する「思考法の織り合わせ」とは

現代のビジネスや地域が直面する課題は、ますます複雑化しています。一つの解決策や一つの思考法だけでは、本質的な変化を生み出すのが難しい場面も増えてきました。

「デザイン思考」や「ビジネスプロセス・リエンジニアリング(BPR)」といった言葉はよく聞かれますが、これらをどう組み合わせ、現実の課題解決に活かしていけば良いのでしょうか?

私たちmanoは、単なる効率化や見た目の改善に留まらず、「関係性のデザイン」を核としたアプローチで、多角的な視点と思考法を「織り合わせ」、お客様や地域と共に価値を生み出すお手伝いをしています。

manoが考える「デザイン」とは?単なる形づくりではない

私たちの考えるデザインは、単に美しい形をつくることだけではありません。それは、「人と人、人とモノ、人と社会などが線で繋がるイメージ / コミュニケーションが生まれる様子」であり、「関係性」をつくることです。

この「関係性」をデザインするために、私たちは複数の思考法やアプローチを状況に応じて組み合わせます。

複雑な課題に立ち向かう:多様な思考法の力

問題解決やアイデア創出には、様々な思考法があります。それぞれに得意な領域や特徴があり、単独でも強力なツールですが、それらを組み合わせることで、より複雑で多角的な課題に対応できるようになります。

私たちmanoが重要視し、状況に応じて「織り合わせる」思考法の一部をご紹介します。

ロジカルシンキング (Logical Thinking)

物事を構造的に捉え、筋道を立てて考える思考法。原因と結果、全体と部分などを整理し、論理的な繋がりを明らかにする。

特徴

問題を分解し、整理・分析するのに長ける。客観的な事実やデータに基づき、妥当な結論を導き出す。

manoにおける役割

事業や経営の構造を分析し、ウェブサイトの構成案を論理的に検討する。BPRにおいては効率性の観点からプロセスを分析する基礎となる。

フェルミ推定 (Fermi Estimation)

実際の調査が困難な未知の数量を、既知の情報や常識を基に論理的に分解し、概算すること。

特徴

大まかな数値を短時間で把握し、問題の全体像を掴むのに役立つ。思考の瞬発力や論理的な分解能力が養われる。

manoにおける役割

複雑な状況下で、手元に情報が少ない場合でも、プロジェクトの規模感や可能性を大まかに推測する際に、類似の思考アプローチが役立つ可能性があります。

クリティカルシンキング (Critical Thinking)

与えられた情報や自分の考えに対して、「本当にこれで正しいか?」「他に可能性はないか?」と批判的・多角的に問いを立て、深く考察する思考法。

特徴

情報の真偽を見極めたり、隠された前提やバイアスを発見したりするのに役立つ。より良い判断や意思決定に繋がる。

manoにおける役割

お客様の課題を深く掘り下げ、本質的な問題を見極める。提案内容や戦略の妥当性を検証し、最適なアプローチを選択する。地域創生活動家のビジネス課題(収益性など)を分析する。

デザイン思考 (Design Thinking)

ユーザーへの深い共感から出発し、問題定義、アイデア創出、プロトタイピング、テストを繰り返しながら、人間中心の革新的な解決策を生み出すアプローチ。

特徴

「共感」と「反復」を重視。正解がない問いに対して、創造的にアプローチするのに適している。地域創生活動家が自然と実践している能力ともされます。

manoにおける役割

BPRDの核となり、効率化だけでなく関係性や体験価値の向上を目指す。クリエイティブプロデュースにおいても、ターゲットの感情やニーズを深く理解する上で不可欠。

ラテラルシンキング (Lateral Thinking)

既成概念や常識にとらわれず、多角的な視点からアイデアを飛躍させる思考法。論理的な順序ではなく、意図的に関連性の低い要素を結びつけたり、前提を疑ったりする。

特徴

新しい発想や、既存の枠組みを超えるようなアイデアを生み出すのに適している。「一石二鳥」や「いい手」といった、複数の課題を同時に解決する創造的なアイデアを探求する際に役立つ。

manoにおける役割

複雑な課題に対して、定石に囚われない独創的な解決策やアイデアを生み出す。デザイン経営の実践において、従来のビジネスプロセスに新たな視点を持ち込む。

アート思考 (Art Thinking)

既存の価値や意味にとらわれず、自身の興味や関心から出発し、独自の視点で世界を問い直し、新しい価値や意味を創造しようとする思考法。正解がない探求のプロセスを重視する。

特徴

個人の内発的な動機に基づき、ユニークな表現や価値を生み出す。必ずしも実用的・効率的でなくても、感情や感性に強く訴えかける力を持ち得る。

manoにおける役割

クリエイティブプロデュースにおいて、単なる「綺麗なビジュアル」ではなく「心に響くビジュアル」を生み出すための「意図」と「感情」を込める。地域活動家が持つ創造性や物語を紡ぐ力といった、論理だけでは捉えきれない価値を引き出す。

思考法を「織り合わせる」とは?その相乗効果

これらの思考法は、それぞれが独立したツールであるだけでなく、互いに補完し合う関係にあります。

  • ロジカルシンキングクリティカルシンキングで問題の構造を明確にし、本質を見極めます。

  • その上で、デザイン思考でユーザー視点を加え、共感を通じてニーズや課題を深く理解します。

  • ラテラルシンキングアート思考で、既存の枠を超えた新しい発想や、感情に訴えかけるようなアイデア、そして「いい手」を生み出します。

  • 生み出されたアイデアを、再びロジカルシンキングクリティカルシンキングで実現可能性や効果を検討し、洗練させていきます。

  • デザイン思考の反復プロセス(プロトタイピング&テスト)を通じて、アイデアを具体的な形にし、ユーザーのフィードバックを得ながら磨き上げていきます。

まるで、異なる色の糸を組み合わせるように、これらの思考法を柔軟に使い分けたり、同時に活用したりすることで、単一の思考法ではたどり着けない、豊かで多角的な解決策を導き出すことができるのです。これは、私たちが「思考法の融合」 や、BPRとデザインの「融合」としてのBPRD と表現する、まさにmanoならではのアプローチの中核です。

なぜ、この「織り合わせ」が重要なのか?

現代の課題は、一つの部署や一つの専門分野だけで解決できるものではありません。ビジネスの効率化(ロジカル、BPR)だけでは、顧客の心は掴めません。革新的なアイデア(ラテラル、アート)も、実行可能なプロセス(ロジカル、BPR)やユーザーの共感(デザイン)がなければ絵に描いた餅です。

ビジネスの成長も、地域への愛着も、顧客体験の向上も、これらは密接に関係し合っています。私たちは、「地域の元気 ⇔ ビジネスの成長」という相互の繋がりを重視しており、この複雑な関係性を解きほぐし、良い方向にデザインするためには、多様な思考法を「織り合わせる」ことが不可欠です。

  • 「共感」を通じて本質的な課題を見つけ出し(デザイン思考、クリティカルシンキング)

  • それを解決するための「関係性」をデザインし(manoの考えるデザイン)

  • 論理的な構造を構築し(ロジカルシンキング)

  • アイデアを形にして(デザイン思考、BPRD)

  • 既成概念に囚われない心に響く伝え方で表現し(ラテラルシンキング、アート思考、クリエイティブプロデュース)

  • 関わる人々の「実現を促進」する(イネーブラーとしての役割)

このように複数の思考法やアプローチを状況に合わせて柔軟に組み合わせ、「一石二鳥」のような多方面に良い影響をもたらすアイデア(これが私たちの考える「いい手」です) を模索することが、複雑な課題を解きほぐす鍵となります。

思考法の「織り合わせ」で、あなたの可能性を引き出す

このように、私たちは一つの思考法に固執せず、お客様やパートナー、そして地域の状況に合わせて最適なアプローチを「織り合わせる」ことで、それぞれの持つユニークな可能性を最大限に引き出すことを目指しています。

もし、あなたが今、複雑な課題に直面していたり、一つのアプローチでは限界を感じているのであれば、ぜひ一度、私たちにご相談ください。

私たちのウェブサイトでは、BPRDやクリエイティブプロデュースに関するさらに詳しい情報や、これまでの実績事例もご紹介しています。ぜひ「事例紹介」セクションもご覧ください。


INSIGHTS

ビジネスを動かす、思考のヒント

この記事で解説した記事は、manoの「知見」サービスの一部です。デザイン経営、ブランディング、新規事業、クリエイティブ、組織論… 私たちmanoが日々のプロデュース活動を通じて得た知見や、これからのビジネスに役立つ考え方、具体的なノウハウなどを発信しています。皆様の「いい手」を見つける一助となれば幸いです。

CONTACT

まずは、お気軽にご相談ください。

「何から相談すればいいかわからない」「こんな課題でも大丈夫だろうか?」どんなことでも構いません。
manoがあなたの会社の「いい手」を一緒に考えます。

※サービスの売り込み等、一方的な営業目的のお問い合わせはご遠慮ください。