2025.08.19
新規事業開発
地域創生支援
クリエイティブプロデュース

歴史を力に。地域の未来を拓くブランド米「決戦の刻」プロデュース
愛知県新城市東郷地域が直面する「農業後継者不足」と「耕作放棄地の増加」という深刻な課題に対し、地域に眠る歴史的価値を力に変えるブランド米プロデュースを実施しました。行政からは「不可能」と判断された状況下で、民間主導のプロジェクトとして発足。弊社はコンセプト企画からネーミング、デザイン、Webサイト制作までトータルで伴走し、地域の想いを社会に響くブランドへと昇華させました。歴史を現代の価値に転換し、課題解決の新たな活路を拓いた事例です。
行政も匙を投げた、後継者不足と耕作放棄地という地域課題
愛知県新城市東郷地域は、多くの地方が抱える農業の担い手不足という深刻な問題に直面していました。米農家の高齢化は進み、耕作放棄地は年々増加の一途をたどっていました。地域協議会が米のブランド化による活路を市に相談したものの、「不可能」との判断が下されるなど、八方塞がりの状況でした。この困難な状況を打破するため、「それなら民間で」と地域の有志が集い、プロジェクトが立ち上がりました。課題は、単に米を生産・販売するのではなく、地域の未来を切り拓く「強いブランド」をいかにして創造するか、という点にありました。
歴史的資産を「応援」の物語へ。コンセプトを核にしたトータルデザイン
弊社は、プロジェクトの構想段階から参画し、デザイン戦略を軸とした総合的なプロデュースを担当しました。
実施内容
コンセプト企画・ブランドストーリー構築
この土地が、歴史の転換点となった「長篠設楽原の戦い」の決戦場跡地であることに着目。これを単なる史実としてではなく、現代を生きる人々が日々直面する「さまざまな決戦」と重ね合わせました。受験、就職活動、スポーツの試合、あるいは大切な人への告白など、人生の重要な局面を迎える人々を応援する「縁起米」「応援米」という、唯一無二のコンセプトを立案しました。ネーミング・ロゴデザイン
コンセプトを最も力強く象徴する言葉として「決戦の刻」というブランド名を提案、採用されました。ロゴマークは、固く握りしめた拳が黄金の稲穂を掴むデザインとし、「勝利を掴む」「想いを込める」という決意を視覚的に表現しています。パッケージデザイン
コンセプトを消費者に直感的に伝えるため、デザインを重視したパッケージを開発。日常的に手に取りやすい「コーヒー袋タイプ」から、贈答用にも最適な「米キューブタイプ」まで、複数のラインナップを用意し、多様な購入シーンに対応しました。コピーライティング・Webサイト制作
「この米を日々食べて、実社会での『さまざまな決戦』に挑む前に、英気と勇気を養ってもらう」といった、ブランドの物語を伝えるコピーライティングを展開。さらに、ブランドの世界観を発信し、オンラインでの販売チャネルともなる公式ランディングページを制作しました。



メディア掲載、ふるさと納税返礼品化。地域の希望となるブランドへ
2023年11月の発売開始直後から、新聞に取り上げて頂くなど反響を呼びました。ブランドコンセプトは広く共感を呼び、地元の小学生から受験生へ「決戦の刻」が贈られる応援企画が実施されたほか、発売から1年足らずで新城市のふるさと納税返礼品にも採用されるなど、着実にその価値を広げています。
